あの日を製作するにあたって〜2
どぅも!海渡です。
坊っちゃん劇場企画マネージャーのミチコ氏と。
元旦から13日までの公演を終えて、11日間の長期休暇を堪能する日々。
その間、引きこもり体験に味を占めた私はまたしても引きこもりそうになり、いかんいかんと最低1時間のトレーニングを欠かさないように努めました。足らんよなあ、やっぱ。身体は鈍り続けるばかりです。もちっと質上げるか。
あの日のメンバー梶さんは東京(次回作の読み合わせも)へ、愛子ちゃんはアウトリーチ事業部のお仕事が、1月末の卒業までのラストスパートで大忙しなので。各自でセリフや段取り確認期間です。
さて、今回はあの日を製作するにあたって、もう本番はすぐそこに迫っていますが、どんな思いでこの公演を行おうと思ったかを書いてみようと思います。
まず、これから坊っちゃん劇場で働いてみたいなあ、と思っている俳優さんに向けて、こんなことも出来るよ❗️という実績作りがしたかったという事が大きな理由の一つ。
坊っちゃん劇場の俳優が完全オリジナルの台本・ストレートプレイで劇場隣のシアターnestを使って公演した実績は、まだ数回しかないんでないかな?もしや、初?というレベルなので。
イベントの出演やその他の劇場から依頼される仕事だけでなく、自身のやりたい事や能力を発揮できる場所、あるよって。
自分のレベルや興味、関心に合わせてクリエイティブな作業、チャレンジを増やす土壌はあるよ。それは、するもしないも自分自身が決められます。
個人的に坊っちゃん劇場に出演される俳優さんには、その機会を有効に活用して欲しいし、アートヴィレッジとうおんがそういう場所としてもっともっと活用されていって欲しい、という願いもあります。
また、あの日の公演を2/9に設定したのにも理由があります。
普段劇場でのお仕事でバタバタしている所に、完全オリジナルの作品作りの時間を設けるという事は、体力と主体性が必要です。
私のプロデュース公演に参加して頂く、という事は、いわばわがまま(笑)なお願いに、大切な能力と時間を使って頂く訳なので、絶対に稽古と本番で能力を思い切り発揮して、楽しんで取り組める、全員が必ず成長できるスケジュールを組みたかったというのが大きな理由の一つです。
少し話は逸れますが。
1、2ヶ月の間に5本以上の台本を抱え、台詞や段取りの確認を同時進行しながら現場に向かう。
第一線の現場で活躍されている方達であれば、そういった働き方をしている方ばかりです。
そうでないと、それだけを仕事にして生きていかれないから。
それだけ、その人自身に需要があるから。
売れる時に出来るだけ売る、その人の体力が続く限り。それが所属事務所の方針だからという場合もある。
ただ、私自身はこの働き方に疑問を持っていて。
人間を体現する事って、そんなに簡単ではない。
誰かの浅い印象にも残らない、一時的な安い感動の為の「使い捨て」の様な、次から次へと処理されるものの様に扱われる役の人物や俳優って、何なんだろうと思ってしまうのです。
たった一ヶ月という時間で、間に合わせた役の人物って、そんなに人を感動させられる力を持つのか?私の経験上、それを実現した人はほぼいません。
追記(↑これには、その人自身がどういった演技術や舞台の使い方を学んだか、師匠や目指す人が誰なのかに依るところが大きいので、学びの質と時間が高い程、短時間でアプローチがしやすくなるという実績はあります)
何ヶ月、何年という歳月を掛けて訓練をし、役作り=人物に近づく、自分が役の人物そのものになっている=当事者である状態を作り出せる。その上で舞台上、カメラの前で人間同士の関係性を構築してこそ、心を動かされるし、その人の表現に時間とエネルギーを使えて、貢献できて良かったと思う。それは関わる作品の共演者として、あるいはいち観客として、そう感じます。
多分その点においては、視点を変えれば私は俳優の適性が無いとも言えるかもしれません。
だって、それじゃ商売成り立たないじゃんっ!でおしまいになりがちな話だから(笑)
あの日という作品は、約10ヶ月かけて、ゆったりと宇高、梶、山田の3人の俳優が、それぞれの役と向き合い、稽古を重ねてきました。
その為、役の人物に近づく、人物の中に自分を見出す、あえてそれらしくない表現をやってみる、など。自分たちにとって、お客さんにとって面白い瞬間になりそうな実験を試すことが出来ました。
それが全ての人にとって、面白い、興味深いかどうかは保証出来ません(笑)
ただ、私達のベストをお届けします。
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どうぞ宜しくお願いします。
長文になっちゃった!お付き合い頂き、ありがとうございました😊では、また。