自家焙煎のススメ
コーヒーのおはなし。
中世ヨーロッパの時代は、今のように焙煎されたコーヒー豆、またはコーヒーを販売しているお店というものが少なくて、各家庭で自家焙煎したものを飲んでいたそうですよ。
それくらい、実はやろうと思えば(こだわり過ぎなければ)出来るということです。
ただ、どうやったら上手く焼けるか調べる必要があるし、やっぱり熱いし、どうやって仕入れるかわからんし、なにより時間がかかってメンドクサイ…ので、あまりやろう!という気にはなりにくいのは間違いないですね。わたしはなかなか好奇心が勝ってしまうタチなので、そこは容易にクリアしてしまいましたが。
便利な世の中になったので、自分で焼かなくてもほっとけば焼いてくれる機械も流通しています。
こちらはGENESIS社製の【ジェネカフェ】。全自動で好きな焙煎具合に調整できるスグレモノ。正直欲しい。
ただ、私は豆と向き合う時間が好き。おそらく焼けていく香りによるリラックス効果であったり、その時間は禅に近い無心の時間でもあるのですが、焙煎が終わった後には今やるべきことだったり、やりたい事に向かう力が増幅している感覚があります。
飲む前のプロセスさえも癒しになっていて、おトク!内容は肉体労働なんですがね(笑)
緑色の生豆から、普段私たちが見慣れている焦げ茶色の豆へ。
ススメ、なんてタイトルにしてしまって、後に引けない気持ちになったので、私なりのやり方を書いてみようと思います。
生豆ピッキング(虫食い、未発達、その他不良な豆を取り除く)
↓
軍手を装着。鍋に必要な量を入れ、蓋をして火入れスタート。最初は強火でどんどん鍋の中の温度を上げて豆の水分を取る。やけどに注意!
この時しっかり鍋を振り回しながら、豆全体の温度を均一に上げる工夫をする。
↓
一ハゼ(豆から水分が抜け、パチパチと音が鳴り始める)。この時豆の種にもよるが、火の入りを鍋の上下の位置で調整しながら回す。この時火の入りが早すぎると、理想の焼き加減に出来ないことが多い。引き続き豆全体に熱を通すイメージ。
↓
一ハゼの音が止む。この辺りで浅煎りになっているが、中煎りを目指すなら継続。
↓
ニハゼ(2回目のパチパチ音が鳴り始める。)このタイミングで中煎り。深煎りにしたければ、火から10センチほど離した距離で火入れを継続する。
↓
好きな焙煎具合のタイミングでザルに移す。そのままにしておくと焙煎が進んでしまうので、ドライヤーを近くに用意しておき、豆皮を吹き飛ばしながら、冷却する。この皮の掃除がとにかく大変なので、ベランダや、庭の近くで行えればベスト。
↓
焙煎後ピッキング。生豆のピッキング時に気がつかなかった不良豆を取り除く。意外と見つかる。
↓
焼いてから1日〜2日置く。直ぐに飲んでも良いが、味が落ち着かずあまり美味しくないので、頃合いを待つのが賢明。
こんな感じかな。途中省略してるとこもあるけど。
大体200から250gを焼くのに15分くらい掛かります。
生豆はネット通販で意外と安く手に入ります。
是非、コーヒー好きな方はお休みを使ってチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
#コーヒー #コーヒー豆 #自家焙煎 #職人