生まれたからにゃ、面白おかしく楽しまんかい
どうも、海渡です。
前回のblogから、早くも4ヶ月も時が経ってしまいました。
もともと不定期更新のつもりで立ち上げたblogなので、そんなに頻度を気にもしていないのですが。
この4ヶ月がとっても濃密なこともあり、今が書くべきタイミングだ!と筆を進めています。
「学童のせんせい」としての日々は、コロナの影響も重なった影響で新しい事とハプニングの連続であり、様々な場面で臨機応変が求められる、まさに演劇のような毎日です。
子供達に少しでも学童で「豊かな時間」を過ごしてもらえるように工夫をしながら日々の業務に取り組む同僚の先生方にも刺激を受けながら、私に出来る事はなんじゃらほい、と試行錯誤する生活。
大変だけど、確実に私自身も子供達と共に成長させてもらっている実感があります。
昨日今日と、学童で毎月行なっているイベントの一つとして「かいとせんせいの本気朗読」というものがありました。
私が俳優として培ってきた経験を活かしたなにかをやって欲しいと、イベント担当をして下さっている先生からリクエストを頂いたのです。
これはやるっきゃないな…!と俄然やる気な私は、リサーチを重ねました。そして、数ある題材の中から選ばれた絵本がこちら。
「ぼく びょうきじゃないよ」
ザックリ説明すると、翌日に釣りの約束をしているケンが、体調を崩してしまいピンチ!→くまのお医者さんがいきなり家にやってきて体調が治る魔法をかけてくれる!→無事に体調回復し、釣りに行けたぜ万歳!という本。
コロナのせいで自粛生活が続く今の状況にぴったりな題材だなぁと、即決でした。
普段からうがい手洗いをしなくちゃいけないけれど、なんでそんなにしなきゃいけないの?と疑問を持ってる子供も、なるほど納得な内容な所も決め手でした。
13年ほどですが、私なりに磨き続けてきた演技術を使って子供達に絵本の世界を伝える。
ジッと聞いたり、ガハガハと大いに笑ったり。
狙っていた通りに反応してくれる事が嬉しくてついテンションも上がります。
そして、これはこのイベントで1番嬉しかった事なんですが。
本気朗読が終わった後、子供達との距離感がやる前よりもグッと近づいた事。
また、「朗読で使ってた道具ってなんていうのー?」や「仮面かしてー」など、私の渡した世界観を子供達は取りこぼさずに受け取って、尚且つ栄養にしようとしてくれている事に、演劇の本質を見出したのです。
演劇は、人と人を繋ぐ力がある。
ずっと信じていたことを体現出来て、最高に嬉しい瞬間でした。
2020年は、コロナ以外でも、悲しいニュースが続きます。
人種間による軋轢が産んだデモ。天災による重傷者、死亡者。若手俳優の突然の自害。
悲しいニュースばかり続く日々であるが故に。私たち大人は、日々をもっと楽しんで生きていいんだと信じられにくくなっています。
そんな大人達の背中を見て育った子供達はどうなるのでしょうか?
新しいことや、自分が信じたやりたい事に挑戦する気概を持った人として成長できるでしょうか?
少なくとも私は、「トライしていいんだよ、君ならできるよ。人生なんてあっという間に過ぎ去ってしまうし、一度きりなんだよ。だからやってごらん。失敗してもいいからさ。」
そんな風に言ってあげられる環境、社会を作ってあげたいと、心から思うのです。
子供達が、より希望を持ちやすい社会形成の先駆けとなれるように。今の私に出来ることをやりたい。そう思います。
いやぁ、熱くなってしまいました。本日はこれまで!では、また。