私が身体を鍛える理由
どうも、海渡です。
クレヨンインプロ「横顔に見る表情」を添えて。
幼少期から、身体を動かす事が大好きでした。
体操教室、レスリング、水泳、剣道…これがやりたい!と思った事は親にわがままを言ってやらせてもらいました。今考えると、本当に習い事はよくやってた…勉強以外のは。
今でも、日々本番があるなしに関わらず、フィジカルトレーニングは続けています。
でも、ふと考えたんです。「なんでこんなに身体を鍛える習慣が出来たんじゃろ?」と。
もちろん、俳優としての表現の幅を広げていく、さらにその先に行くためにやってるというのは大きいですが、もう一つ、大事な理由があります。
それは、身近にいる大切な人を、いつでも守れるようにしておきたいからです。
「まーたこいつは、綺麗事書いてらぁ!偽善者め!」と思った方、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんが(笑)本気でそう思ってます。
というのも、親の仕事の手伝いで、中学からスキューバーダイビングをしていた時の経験から、そういう思いを抱くようになったのです。
ある日船を離れて、私も親父も他の人も作業のために海底へ潜っている時、ひと段落して船に戻ろうとした矢先。
錨が強い潮流によって浮かされ、船が最初のポイントからとんでもなく離れた位置へ流されてしまっていたのです。
親父や他の人は気づいておらず、私しかそのアクシデントに気づいていませんでした。
その時、一瞬の判断で背中に背負っていたボンベを海中に捨てて、全力で船に向かって泳ぎました。
かなり距離はありましたが、若さと日頃の鍛錬のお陰で船に追いつき、事無きを得ました。
その事件から今に至るまでも、何かしらの原因で、身近な人が倒れていたり、ケガをしたりしている時には、「私にできる事は?!」と身体が反応するようになりました。緊急度が高ければ高いほど。
去年の年末に、誓いのコイン稽古中、渡辺さんがケガをされた時にも「氷を早く当てて、冷やしたほうがいい!」とドクター水野さんが言われた後、即座に身体が動いていました。氷を手に入れて、患部に当てる時間を短縮するには…?足で稼ぐしかないですからね。
今年も、日本で災害がまた頻発しないとは限りません。
いざという時、周りの大切な人を守れるか、己を守れるか。
長距離走れない?アウト。
泳げない?アウト。
背負って歩けない?アウト…。
だから、私は今も身体を鍛えるのです。
筋肉自慢をする為にではなく、未来に身近な大切な人を守れるかが、今この一日一日に掛かっている。
利他の精神を持ってこそ、舞台上の表現も面白く、美しいものになるのだろうと信じていることも、大きな理由かもしれません。