Diversion

俳優13年⇒学童の先生2年⇒現在飲食業サラリーマン。珈琲豆焙煎人でもある宇高海渡のユルかったり熱かったりするblogです。記事の内容は随時添削する事が多いので、あなたが訪れた2.3日後には少しずつ変化しているかもしれません。ご了承下さい

ラバン・エフォートを5ヶ月続けた結果

どうも、海渡です。

 

今回は、私が日々舞台に立つ上で実践しているメソッドについて、それによる気づきを共有しておきたかったので、書いてみます。

 

まず、エフォートってなんじゃらほいなのですが、それについては↓のページで詳しく紹介されていたので気になる方は参考になさってください。

簡潔な説明↓

http://artscape.jp/artword/index.php/

エフォートでワード検索して下さい。

 

岡田もえ子さんによるレポート↓

http://ir.acc.senshu-u.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=6354&item_no=1&attribute_id=15&file_no=1&page_id=13&block_id=52

 

空間(直接・間接)・時間(急変・持続)・重さ(軽い・重い)を動作として捉え、組み合わせて。

6つの面と8つの点を意識しながら場所・もの・人に関わる。

 

 

研修所時代にも教わっていたのですが、あらためて学び直したいと思い、昨年鍬田かおるさんから再び指導頂いたエフォートの基礎、モノローグへの応用。

それを5ヶ月間ほぼ休みなく続けてみた結果として、その瞬間、舞台上で「今ここに役の人物として生きる事」が出来やすくなったと感じています。

 

ムーブメントを通して、役の人物の持っている核となる性質・そこからわかる思考・行動・動作の特徴など、台本から受け取れる情報と関連づけて、他者と関わる。喋る時、感情の乗り物に乗りながら、人物の中でどのような心象風景が流れているのかを感じ取りながらしゃべる、、

 

そうすると、決められたセリフの音色や動作の段取りなどに振り回されず、生き生きとその人として、他者と空間に関わっていく事が前よりも出来るようになってきました。

 

また、舞台に出演している時には、様々な障害、アクシデント、妨害が起きやすいのですが、そういったものにも柔軟に対応する事が出来やすくなったようにも思います。

 

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今回のクレヨンインプロでは、私が舞台上で行なっている事を表現してみました。とはいえ、抽象的過ぎて意味分からんちんですが(笑)私の中では超!説明的な画ですね。

 

稽古中や、本番前のアップでもエフォートをして、身体の可動域を最大限に活かして、今まであまり使ったことのない角度・高さ・速さにトライして、表現の幅を広げる事に繋げられるようにしています。

 

誓いのコインはミュージカルの舞台なので、踊りのシーンが多くあります。もちろんエフォートが直接的に使える場面でもあります。今までよりもさらに美しく、鮮やかに、「感情表現として」観る人を惹きつける動きの追求をし続けています。

 

今までのやり方や習慣では遅過ぎる気づきや学びが、エフォートを通してとても加速できた事は大きな違いです。

俳優としての成長=日常でも、稽古・本番でも無駄な事をやめてみて、必要な行動する⇒より良くなるために思考し続ける⇒習慣化する⇒身につくという、当たり前だけど大人になるにつれて出来にくくなる事をあえてチャレンジする。その連続が、俳優としての感性を磨く唯一の方法なんだとあらためて気づかせられました。

 

成長が遅い・出来ないのではなくて、様々な理由づけをして出来なくなる方法を自分で選択をしているから出来ないのだということも。

 

これからも、より様々な変化を試して、感じて、役の人物として生き生きと存在できるよう継続していこうと思います。