【潜入レポ〜インプロ(即興)でミュージカルはつくれる?の巻〜】
ちゅうりん庵には地下室がある。
地下一階に15〜20畳くらいのスペース。そこで月1のペースで行われている即興ミュージカルの実験場「JAMJAMうたの会」に参加した。
以前から竹田さん、冬木さん(直井さんも♫)という音楽の専門家が、「インプロミュージカルを通して交流する」場を用意して下さっている。ミュージカル俳優の仕事をしていたり、インプロを勉強している身として是非参加してみたいと思っていた。
メニューとしては
○声を出す準備ワーク(宇宙メソッド)
○音楽ジャンル分け即興ワーク(本日はブルース)
○歌い出しに合わせてジャンプ(リズムを掴む練習)
○ポイントオブビュー
○シーン・ソング・シーン
こんな感じだった気がする。
全体的に経験者の方が取り組む感じのメニューで、少し緊張した…でも時間を追うごとに楽しさが増して超えてた。
「感想」
演技は、歌は、こんなに楽しいんだ。本番の舞台に立つ前にこういった訓練をたくさん受けていると、自分自身だけでなく相手役を活(生)かす方法、活かしたいというマインドに繋がるし、必然的にお客さんにも満足してもらえる作品が出来る。経験とそれに伴うスキル・自信をつける時間が絶対に必要なんだ。
Twitterでスタニスラフスキーの言葉をシェアした。『型はどうでもいいのです。どんなジャンルの演劇においても、一番大切なことは、俳優が生きているかどうかなのです。』
これはインプロも例外ではない。(型は、手段であって、目的ではない。それを履き違えてる人の演技は一緒にやったり、見ててしんどい。)
自分を守りたい、出来れば安全な所で無難にやり過ごしたいといったポイントから脱して。さらに観客を魅了する高い次元のパフォーマンスを提示したいのであれば、よりアップデートを重ねて知恵と自信をつけ、共演者にギフトを与えられるようになる以外には方法はないと感じている。何でもかんでもやれば良いという訳ではなくて、その人に合う方法や人を見つけるのが難しい所ではあるが。
でも、お客さんに喜んで欲しいからね。やるよね。(笑)
とはいえ、この2時間ではそんな小難しいことは考えてはおらず、純粋に歌と即興を楽しんでいた。私はやっぱり、表現することが愛しくてしょうがない。
そして、表題にあるインプロでミュージカルはつくれるか?の解だが、「もちろん出来るし、経験に伴って演者の練度が上がれば素晴らしい芸術的瞬間が期待できる」と確信した。
コロナへの対策と実践はこれからも継続しなければならないが、その上でこの会には参加したいし、もっと縁の輪が拡がれば良いなぁと切に願う。
#インプロ #ミュージカル #俳優 #演技