己の今の位置を知ること。見直すこと。
ども、海渡です。
随分また重めというか、「わかったような事書いてんな」というタイトルですが(笑)
昨年からずっと受けたかった今井純さんのWS。
GW特別CLASS「台本のある芝居WS」に参加中です。
1、2日目の内容は『戯曲読解・コールドリーディング』
課題戯曲の作者が意図・提示しているテーマや、登場人物の役割・目的をいかに早く、的確に、繊細に読み取るか。
実際に自分や相手役が演じる時、「実感を持って、その人物として生きる」ためには不可欠な要素の一つです。
しかしながら、この読解作業・・・苦手なんです。
ついつい私は「作者の意図・計算」と「私の解釈」とをごっちゃにしてしまいがちで、
的外れな事をしてしまうことも。
それは作者にも演出家にも、当然相手役にも良いことではないんですね。
「それ、あなたの感想ですよね?」とならないように(笑)
いかに冷静に全体像・物語の構造を、客観的視点で持って作品を読解できるか。
それぞれの俳優がどれぐらい、メタ認知能力、普段から意識して磨いてるかが一発で分かります。ヒョエ〜〜(´⊙ω⊙`)
自分の演じる人物ばかりにフォーカスしないで、人物たちの役割、目的を見極めていく。
鍬田師匠が何度も伝えてくれた「具体的な事からしか実感は得られないよ〜俳優はもちろん、その俳優の表現を受け取る観客もね」
という言葉が純さんのフィードバックと重なります。
コールドリーディングは、その名のイメージからも分かる通り、
「感情を入れないで、言葉を伝える読み合わせ」。
あまり多くを書いてしまうとわかった気になってしまう&ネタバレっぽくなるので書きませんが。
演じる人物というフィルターを通さないで、いろいろなものをそぎ落としてお互いの言葉を交わす作業は、
どれだけ自分が
「セリフの音色を決めたくなっているか」
「ただ一人で本を読んでいるだけでは分からなかったこと」
に気づかせてくれます。
やはり演技は、一人ではできないなあと、改めて気づかせてくれます。相手があってこそ、ちゃんと伝わってこそ私が存在できるんだと。
3時間のワークを通して、参加者それぞれの今の位置・見直すことが浮き彫りになっていく。
この「気づく」って、とっても大切なことで、「気づかなければ変わらないまま」だったんだと、振り返りの度に思います。気づかせてくれて、ありがたいなあと。
お金と時間を掛けて参加しているのは、この気づきの機会は歳を取れば取るほど無くなっていくから。
だーれも、言ってくれないです。問いかけてくれないです。稀に言ってくれる人もいるけど、相当お節介というか、優しい(あるいは他者を自分に依存させたい)人なんだと思います。
なぜなら、それは自分で取りに行かなければならないものだから。
そして、自分で気づいて、変える努力・工夫をしなければ変われないから。
一番恐ろしいのは、歳を取るほど「頑固で不遜」「変わる機会があるのにアンテナ張ってない⇒気づかない」になり、「自分は正しい」「これで(変わらなくても)いいや」と思い込む・決めつけること。(なんでも鵜呑みにしないのは重要・疑うのは悪いことではないけども)
通気性最悪な部屋に居続けているような状態でいること。
軽やかに・自在に・風のように。
今の位置を知り、良いところは伸ばす。変えるべきところは変える。その繰り返し。
2日間で、すでに多くの学びを得られています。
あと3日間。充実させます。