Diversion

俳優13年⇒学童の先生2年⇒現在飲食業サラリーマン。珈琲豆焙煎人でもある宇高海渡のユルかったり熱かったりするblogです。記事の内容は随時添削する事が多いので、あなたが訪れた2.3日後には少しずつ変化しているかもしれません。ご了承下さい

ブレードランナー2049が眠たかった事についての自己洞察

どぅも、海渡です。

 

アクセス数カウンターをチラ見したら、17000回アクセスを超えていました。

 

いつもこんな不定期かつ自己満足日記的なblogにアクセスして下さり、ありがとうございます。

今後も、私らしさと読み手の方の「ウダカは今こんな事考えてるのか〜ふーん」だったり、

「そういう考えもあるね〜へぇー」に応える事を両立するような記事作りを目指したいです。

 

今後とも、気楽に、気長に、応援よろしくお願い致します。

 

さて。

 

先日ブレードランナー2049を観ました。やっと。

f:id:kaito91actor:20210808123015j:image

(2017公開)

感想としては、30年の時を経て、名作の正当続編を作る事がいかに困難か、そして過去作を観て感動した全ての人達に対して、納得させられるものを作る事が、そもそも不可能なのかが非常によく分かる作品。

私は視聴中何度も眠たくなってしまったので3回に分けて観ました。映画館で観なくて良かった。確実に寝てたわ。

 

で。

 

なぜこんなに眠たくなってしまうんだろう?と自己洞察してみた。

 

大体の場合において、

・ストーリー構成がつまらない

・俳優の演技が下手

・キャラクターに共感できない

この3つの要素が当て嵌まると眠たくなってしまうのですが。

 

ストーリーも面白いし、前作の要素を「綺麗に」引き継いでいるなあと感じるところも多かった。

 

ライアン・ゴズリング演じる主人公の悲哀に満ちたキャラクターもとても「巧み」で、魅力的だった。

 

ではなぜ?

 

それは三つめの「キャラクターに共感出来ない」が肝かなと結論付けました。

 

そもそもブレードランナー(1作目)の魅力って何なのかなと考えた時、「近代的建造物(スチームパンク的な世界観の作り込みがエグい)を取り巻く生々しい人間×レプリカント模様」と。

「(観客にとって)登場人物がレプリカントであるか人間であるか分からない、共感させられ、裏切られる(レプリカントは人間ではない、人工物であるという事実)関係である事」と思っていて。

 

その二つの要素があまりにも「綺麗で」「整えられていて」「巧み」過ぎているからなのかな?

と思い至りました。

f:id:kaito91actor:20210808134408j:image

いやいや、だからこそブレードランナーの続編たり得るのだろう?とツッコミが入りそうなのですが(笑)

 

街にチラホラ在るCGやネオンの広告のリアリティであったり、ジョー(主人公)の恋人役のシステムややり取りさえも。

非常に巧みなのだけど、どうしても「共感」に至らずシーンが展開していく様に感じてしまう。

それが監督・プロデューサー側の意図だとしたら、まんまと引っかかっているので、つまりはこの映画を楽しめているとも言えます(笑)

 

ただ、初代ブレードランナーにはこの「レプリカントの人間らしさ、生々しさ」「人間か、レプリカントか。その差異がもたらす運命への影響力とは」「その運命をどう捉え、闘う・或いは受け入れるか」というテーマに対するバランスが、異常と言えるほど上手く構成されている、という事を再認識させられました。

f:id:kaito91actor:20210808134528j:image

とはいえ、それぞれのシーンで「うおぉ、エモいなあ」と感じる所もあり、眠くなったけど最後には「良い映画観たなあ」と感じさせられました。

 

特に、愛する相手(と認識している機械)と「精神的に」繋がっているし、触っているのに「肉体的に」は繋がっていない、触っていない。

レプリカントであるのに、いや、レプリカントであるからこそ、その「感覚の乖離」を深追いし、埋め合わせする為に様々な技術や方法を使う場面が、切なさ120%で良いなあ。なんて。

 

まとめると、腐ってもSF映画金字塔と呼ばれる作品の正当続編です←

まだ未見の方は、是非。

 

では、また。