Diversion

俳優13年⇒学童の先生2年⇒現在飲食業サラリーマン。珈琲豆焙煎人でもある宇高海渡のユルかったり熱かったりするblogです。記事の内容は随時添削する事が多いので、あなたが訪れた2.3日後には少しずつ変化しているかもしれません。ご了承下さい

ある画家との出会い(長文)

 

どうも、海渡です。

 

ひょんなキッカケから、先日画家の方との出会いがあり、彼と電話で話した。

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上の絵はご本人とは何の関係もありません(笑)分かりやすいイメージを置いてみました。 

 

 

気が付けば2時間近くも通話しており、そのことにお互い驚きながらも楽しく豊かな時間を過ごした。

 

上手くまとめられるかは分からないが、会話の内容とそれに対して感じた事を書いてみようと思う。

 

まず、彼はSNSとメールを利用しておらず、連絡手段はTELかSMのみである。その為に通話で連絡する事となった。

 

彼はTVを見ない。

 

大学を出てから、バイト生活をしながら芸術活動をずっと続けた。

 

現在結婚しているが、絵画以外の仕事(家事を除く)をしていない。

 

これだけの情報でも本気度が伝わってくる。その理由はもちろん、絵画、芸術に全てを捧げているからだ。

 

幼い頃はサッカーが大好きで、プロのサッカー選手になると本気で取り組んでいた。実際に県の選抜メンバーとして活躍していたらしい。

しかし、自分以上の才能と体格、コーチングを受けた選手達との出会いから、高校まで本気で信じ続けた夢に対して、諦めに近い絶望を感じた。

 

大学時代は親に内緒でこっそり絵を習い始めた。

元々絵は好きだったが、知識はなかったし趣味程度に楽しんでいた。

 

その状態から、師匠に様々な画家や未知の絵の世界を教えてもらった事で、その蓋をしていた気持ちに拍車がかかった。

師匠は、彼の絵を見て「独特のセンスにギョッとした」。その言葉は決してマイナスでなく、むしろ肯定的な意味であった。

 

 

大学卒業後は、周囲の期待を裏切る形で画家の道を志し東京に飛び出した。

 

バイト生活をしながら、風呂なしアパートで睡眠時間を削って絵に没頭する日々。

 

栄養失調で、血便がドバッと出たり、自室で倒れこみ、なんとか外へ這いずり出て、階下にある中華料理店の方に介抱して貰ったり…その後お粥をご馳走になったり。

 

周りには「いつになったら辞めるのか」「まともに働け」という人もいれば、「無茶ばかりしてはダメだよ。応援してるよ」といって、援助してくれるひともいる。

 

彼は自分を信じ続けた。「私には才がある。きっと凄い画家になって、成功するのだ!」と。

 

一方で、素質はあるものの基礎技術の経験値が少ない自分の、いわゆる物差しのなさに、不安ばかりが募っていた。

 

また、東京での温かい人情に触れる度に、生意気な自分を情けなく思った。「俺は何をやってるんだろう」。

 

美大生に比べればはるかに遅くスタートした画家としての道。

基礎をしっかり学ぶ為に専門学校に通った時期もある。しかし、そのほとんどは、すでに自分が独学で行なっていた経験に近いものの再確認であった。「自分の失敗やこうすれば良い表現になる、というコツを、先人達が残した知識や言葉として知ることが出来て嬉しく感じたよ。」と彼は言う。

 

苦しいながらも、好きなものに打ち込む日々が、原石であった彼を削り、光り輝く宝石に変えていったのだろう。

 

自分を応援してくれる方との縁で、フランス留学をほぼ無償で出来るチャンスに恵まれた事もあった。しかし、彼はほぼ全ての準備が整った段階でこの話を断る決意をする。

 

ある人が言った言葉が耳に残っていた。「留学は難しいんだ。行くなら全くの素人か、自己の技法が確立した人でなければ得るものはない。むしろ混乱するだけだ。自分で自分を評価出来ないのだから」。

今の自分は、中途半端だ。どちらでもない。

むしろ、とにかく筆を持って、表現する事に集中するんだ。

 

娯楽の時間も、他者との交流も、犠牲にしていた。

学生時代から付き合っていた彼女とは、しばらくして関係を終えた。

とにかく20代は、がむしゃらに絵に打ち込んだ。周りの人間は、特に同じ芸術の道を進む者は全て敵に見えた。

若い時にありがちな、自信過剰や、未知なる将来に対する焦燥感に振り回された時期もあった。

「俺は、汚い色を美しく見せることができる」

「なぜ、あいつの絵が売れるのだ?買う方もどうかしている」

「自分の芸術を極めるのだ」

そして、またも倒れる…(笑)

 

そんな時、彼の絵が好きで、彼に絵を習うならどこが良いかと相談を持ちかける女性が現れる。知り合いに丁度そういう人がたまたまいたので紹介してあげた。

 

現在の彼の妻だ。

 

そしてある時、彼がついに生活苦が極まり、窮地に陥っている状態になった。相談をすると、彼女が当時の自室を彼に渡して、別に暮らしている父親と私が暮らすようにしようか?と提案してくれたのだ。

 

そんな女性がこの世に存在するのか?と思ったが、話を聞く限り受ける印象としては、

それ程彼の絵に打ち込む姿勢が極まっていて、放っておけないという彼女の母性を高めてしまったんだと思う。

 

それを聞いた彼女の父親が、色々察して(笑)「それなら2人で住めば良いじゃないか」と、背中を押してくれた。

 

考えれば、彼女の父親の立場なら「そんなやつ放っておけ!関わるな!」と言いたくなってもおかしくない話ではある。

 

しかし、彼女の父親も寛容かつ変わっていて、「画家という生体に興味がある」と、娘と共に暮らすことを認めてくれたんだとか。

 

結婚生活後も、彼女が基本的に働きに外へ、彼が家事をこなしながら絵を描き続ける。そんな夫婦の形になった。

 

ありふれた、いわゆる普通の暮らしでなく。画家との、特殊な楽しそうな暮らしを彼女は選択した。

 

「あなたは今のままで良い。そうでなければ出来ない事をしているのだから。」

そう言って、絵の収入を頼りにせず支えてくれる妻。

 

しかし、一度絵画の個展で得た臨時収入が入ると、いつのまにか妻の新しいバッグへと変わってしまうのだとか(笑)でも、それで彼は奥さんが満足してくれるなら嬉しいらしい。

 

そんな、夫婦のカタチ。私は良いなあと思う。

 

今でも、そんなストイックなライフスタイルは変わらず、15年以上続けられている。

 

彼の生き方。それは「徹底して絵と向き合い続けること」。絵を描く度、好奇心が湧き、謎が出来て、新たな絵を描きたくなる。

その為に、徹底して環境を整え、自分のレベルを上げ続け、実力をつけられるかに重きを置いている。

 

今は、自分の絵が世間に認められるかどうか、にはあまり興味がないらしい。もちろん売れた方が良いけれど、それは自分の芸術を極めればついてくる事。奥さんのバッグに変わってしまうし(笑)

 

絵は人生の縮図だ。

描くという行為。

明るい色も、暗い色も、閃いて置いてみたとしても自分の期待や理想に沿わない事も多い。

隣り合う色同士の組み合わせで綺麗にも汚くもなる。

沢山の不安定な時期を経験したけれど、絶望はしなかった。例えば絵の具のように、汚かったり、無個性に見えたり。魅力に感じないものがあったとしても。必ず拾われる、使われる事があるのだから。

度々、私は絵に救われてきた。だからこれからも絵を愛し続ける。

 

そんな時間でした。

長文になってしまいましたが、最後まで読んで下さり、本当に感謝です。

では、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

日々の訓練〜足裏編〜

 

どうも、海渡です。

 

体幹を鍛える⇒ダンスの動きの中で、重心をしっかり把握しながら不必要なブレを抑えて、キレよく、鮮やかな動きを体現すること。

 

それと、体の負荷を最小限にすることとを両立するにはどうすれば良いのかなーと悩んでました。

 

それを整体の先生やリハビリの先生やってる友人に相談したら「足裏・指の感覚を鍛えると良いよー」と教わり、去年からその為の訓練を続けています。

 

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色々なトレーニング方法がありますが、最近ではストレッチポールを活用してます。

 

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誓いのコインのダンスはバレエ色が濃い振り付けになっているので、軸のブレが非常に目立ち、ミステイクも分かりやすい。

 

どの動きでも100%成功するのはもちろん、その動きの持つ意味合いや「華麗さ」をしっかり伝えられるように。

 

ジミーなトレーニングですが、かなり役立っています。

初演の時に比べたら、はるかに踊りの質が変わったと自分でも分かるほど。

 

前回紹介したエフォートと合わせて行うと、より効果的な気がします。

 

基礎こそが重要。何事も。

 

 

ラバン・エフォートを5ヶ月続けた結果

どうも、海渡です。

 

今回は、私が日々舞台に立つ上で実践しているメソッドについて、それによる気づきを共有しておきたかったので、書いてみます。

 

まず、エフォートってなんじゃらほいなのですが、それについては↓のページで詳しく紹介されていたので気になる方は参考になさってください。

簡潔な説明↓

http://artscape.jp/artword/index.php/

エフォートでワード検索して下さい。

 

岡田もえ子さんによるレポート↓

http://ir.acc.senshu-u.ac.jp/index.php?action=repository_action_common_download&item_id=6354&item_no=1&attribute_id=15&file_no=1&page_id=13&block_id=52

 

空間(直接・間接)・時間(急変・持続)・重さ(軽い・重い)を動作として捉え、組み合わせて。

6つの面と8つの点を意識しながら場所・もの・人に関わる。

 

 

研修所時代にも教わっていたのですが、あらためて学び直したいと思い、昨年鍬田かおるさんから再び指導頂いたエフォートの基礎、モノローグへの応用。

それを5ヶ月間ほぼ休みなく続けてみた結果として、その瞬間、舞台上で「今ここに役の人物として生きる事」が出来やすくなったと感じています。

 

ムーブメントを通して、役の人物の持っている核となる性質・そこからわかる思考・行動・動作の特徴など、台本から受け取れる情報と関連づけて、他者と関わる。喋る時、感情の乗り物に乗りながら、人物の中でどのような心象風景が流れているのかを感じ取りながらしゃべる、、

 

そうすると、決められたセリフの音色や動作の段取りなどに振り回されず、生き生きとその人として、他者と空間に関わっていく事が前よりも出来るようになってきました。

 

また、舞台に出演している時には、様々な障害、アクシデント、妨害が起きやすいのですが、そういったものにも柔軟に対応する事が出来やすくなったようにも思います。

 

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今回のクレヨンインプロでは、私が舞台上で行なっている事を表現してみました。とはいえ、抽象的過ぎて意味分からんちんですが(笑)私の中では超!説明的な画ですね。

 

稽古中や、本番前のアップでもエフォートをして、身体の可動域を最大限に活かして、今まであまり使ったことのない角度・高さ・速さにトライして、表現の幅を広げる事に繋げられるようにしています。

 

誓いのコインはミュージカルの舞台なので、踊りのシーンが多くあります。もちろんエフォートが直接的に使える場面でもあります。今までよりもさらに美しく、鮮やかに、「感情表現として」観る人を惹きつける動きの追求をし続けています。

 

今までのやり方や習慣では遅過ぎる気づきや学びが、エフォートを通してとても加速できた事は大きな違いです。

俳優としての成長=日常でも、稽古・本番でも無駄な事をやめてみて、必要な行動する⇒より良くなるために思考し続ける⇒習慣化する⇒身につくという、当たり前だけど大人になるにつれて出来にくくなる事をあえてチャレンジする。その連続が、俳優としての感性を磨く唯一の方法なんだとあらためて気づかせられました。

 

成長が遅い・出来ないのではなくて、様々な理由づけをして出来なくなる方法を自分で選択をしているから出来ないのだということも。

 

これからも、より様々な変化を試して、感じて、役の人物として生き生きと存在できるよう継続していこうと思います。

 

 

 

 

夢から夢へ

 

どうも、海渡です。

 

今回は、劇場生活での本番以外の時間の使い方の一部をご紹介。

 

劇場の舞台裏には楽屋がありますが、楽屋から二階に上がる階段を上ると、大・小のリハーサルルームが各一部屋あります。

 

新作の仕込み期間は衣装小道具を保管・試着するために、本公演期間中は前作で使って、また日の目を浴びそうな小道具・衣装らを保管したり、洗濯した衣装を干したり、本番前のアップ、イベントの為の稽古など、様々な用途で使われています。

 

今回、私は戯曲を読む会を2人の女優と結成して、ある台本を読解、立ち稽古を進めています。

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これは、誓いのコインとは別の作品に触れて、俳優としての感性を磨く事で、本公演に良い刺激になるスパイスとなるような時間を作る事が目的です。いつか、上演したい作品でもあるけれど、今回はパスしました。

なぜなら誓いのコインは3ヶ月で公演が終わってしまう為、とてもじゃ無いけどスケジュールがタイト過ぎて、上演は無理!(笑)

 

扱う台本は「clean skins」。この作品は私のリアリズムを追求する好奇心を増幅させてくれた作品であり、過去に新国立劇場で上演された作品でもあります。

 

イギリスが舞台。家族・人種差別・宗教批判・矛盾した人生観など…何度読んでも表情が変わるし、読み手の想像力や感性が育てば育つほどより深くイメージが広がる不思議な作品なのです。

 

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保 可南、小林加奈という優れた2人の同世代の女優と私の3人で、どれくらい戯曲の掘り下げが出来るのか、自分1人ではイメージ出来なかった部分をより発掘したいなあと。本公演に支障が出ないように(笑)週一回のペースで行っています。

 

実際に、他の戯曲に触れる事で、本公演の稽古では気づかなかったロシア人捕虜Сергейや他の人物の「感情の振り幅」に気づくことがあり、「これしかない」と思っていた言葉や動作、ダンスの音色も別の可能性を発見出来ています。

 

虚構という「夢」から別の「夢」へ行ったり来たり。多少身体に負担は掛かるものの、心を育てる為の良い時間になっています。

 

自分や他者の、「演じる時の特徴・傾向・癖」を捉えて、何が良い作用、あるいは良くない作用を及ぼしているのかを検証して、改善すること。そういった時間は必ず舞台上で活かせるということを実感しています。

 

誓いのコインもあと約1カ月。この期間でお互いにどれほどの成長ができるか、楽しみでワクワクしています。

 

 

演技基礎WSを終えて

 

どうも、海渡です。

 

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本日終演後に、「空間と他者との関わり」をテーマに、WSを開催しました。

 

2時間半という長丁場でしたが、参加者の方皆が意欲に溢れ、何かを得ようという意気込みがある方ばかりでしたから、ガイドが上手くいきました。心から感謝。

 

前半は空間を様々な速度、意識が体のどの部位にあるかを、あえて意識して動く⇒そこからどんな状況や感情が生まれるのか…?にトライしました。

 

日常生活では無意識、に調整している姿勢や歩き方などにあえて意識を向けて、ただ空間を歩くという事。

 

それだけでも、その人物の中のドラマは起こっているということ。

 

その人にとってのドラマは舞台に出ている時間の前後にも存在しているという事に、繋げていただけたらなあと思っています。

 

後半はインプロの要素を使って役作りにトライ。

 

6.7人の経験値と知恵を絞って。役の人物としてのステータスや背景を生み出して、実際に演じてみる。という事にチャレンジしました。

 

これがふざければふざけるほど面白くて、愉快なキャラクターが生まれるので、最初は躊躇していた人もだんだんノリノリになっていく様が、ファシリテーターとしては嬉しい瞬間でした(笑)

 

皆で生み出したキャラクター達に、自分から歩み寄り、空間と、他者と関わる。言葉を喋る。

 

参加者の皆さんの最初お会いした時とはまるで違う、身体からみなぎるエネルギーの高さ、空間への高い意識、注意力。

 

私はこの瞬間に立合えて、本当に嬉しいなあと心から思いました。

 

身体はしゃべる。ローナと池内さん(恩師)が教えてくれた事を今私がこうして伝えられていること。それがとても嬉しいし、実際にいい方向に変わる、進むことに携われて幸せです。

 

まだまだこれからも、自分自身のスキルを磨いて。どうすればその人に私のガイドがよりよく伝わるか?を究めていきたいです。 

 

おっと、追記。

 

ほぼ毎日、約100人以上の方がこのブログを読んで下さっていて、先日ついに5000アクセス突破しました。本当にありがとうございます😊

読者の皆さまにとっても実りあったりなかったりな内容を目指して←これからも続けていきます🎵今後ともよろしくお願い致します🙇‍♂️

 

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葛藤をバネに

どうも、海渡です。

 

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これはレスパスシティ裏にある、花畑。

 

今は真っ青ですが、これが春になると一面黄色になります。その景色は壮観で、劇場に来られるお客様から二重に感動したよ〜なんて言葉も頂きます。

 

さて。

 

誓いのコイン、多くの方に好評頂いているものの、私の中ではまだまだだなあと思う日々です。

 

特に、学生のお客様が多く来られる公演の時。

 

あちらこちらにスヤスヤと安らかに眠っておられるお客様が…

 

 

私が尊敬しているある演出家がこんなことを言っておりました。

 

「公演中に寝るお客様がいるだろう?あれはね、寝たくて寝ているのではなくて、自分の心を守る為に〈防御〉しているのだ。つまらなくてもお金を払って観に来たから最後まで鑑賞する事を決めつつも、やはり面白くないから眠るしかない。あるいは途中で帰れない事情があったりね。寝ているお客様がいたら、失礼な人だと思うのはむしろ慢心で、あなた方の芝居が面白くないですよということの表れなのだ。なぜなら、あなた方のつまらない表現で、お客さんの心を浄化するどころか傷つけているのだから。」

 

その言葉を終演後のダウンの時間に思い出す。

眠らせてしまった学生諸君に申し訳ないなあと。

 

私が高校2年の時に、同じ体験をした。

初めての劇場、初めてのミュージカルの舞台で最初は期待していたが、大変つまらなかったので、頭の30分しか記憶がない。

 

しかも、ミュージカルはダサい、つまらないものだというトラウマに近い記憶がいまだに残っている。

 

私が経験したこのしんどさを、彼らには味あわせたくないし、むしろそれなりの面白さをもった舞台なのだと感じていただきたい。

 

その為にも、日々気を抜く事なく公演の前後の時間を有効に使う。公演中に集中を切らさず、お客様の感動の為に「役を生きる」に徹する必要がある。

 

今の若い人たちは、私達が学生だった頃よりも情報を「選べる幅が広がっている」ので、審美眼が特定の範囲において(各々の好みによって)磨かれている/自分の感性に合わないものはすぐに捨てる、という傾向がある。ように感じる。

 

よって、私達が彼らにとって「本当にすごい!カッコいい!可愛い!次の場面はどうなる?なぜそんなことが出来るのか?」とさまざまな感動出来るポイントを提供できなければ、すぐに興味を失ってしまう。

 

それは生半可な努力、準備では実現出来ない。だから毎回が真剣勝負だ。

 

当たり前だが、その当たり前がなかなか難しいんだ。だって人間だもの(笑)

 

ロングランの面白さ・怖さを改めて感じる日常。身体コントロールだったり、様々な芸術・体験を通して心の栄養を蓄えるといった研鑽を積み続ける事が、難しい当たり前を実現出来るポイントだ。

 

 

 

 

 

 

【たこ焼き求めて三千里】ポパイ編

 

どうも、海渡です。

こないだ我慢したけどやっぱり食べたいなあ、たこ焼き。と思ってたこ焼きツーリング。職場のおっちゃんが薦めてくれたポパイへGO‼️

真っ暗な道。ガソリンスタンドの側にぽっつーん、と停まってる車発見。

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「もしかしてあれかいな!」

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冬風吹きすさぶ中、車一台で黙々とたこ焼きを売るおっちゃん。

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たこ焼き大好きな私は迷わず二箱注文。

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包んでもらっている間に、バイク談義に花が咲く。

 


🐙「おいちゃんもなあ、昔はバイクよー乗りよった。楽しかったなあ。」

 


🌝海「へぇー!何乗りよったん?」


🐙「CBとかCFいう奴乗りよった。バイクも車も好きでな。金はよーに掛かったけん、いまだに貧乏よ!フッフッフ。」


🌝「ほーかー。まーでもそれだけ好きやったっちゅー事よね。ええやん。」


🐙「まあのう。あんたも気をつけいよ。」

 


こういう何気ない会話が非常に好き。バイク乗ってなかったら生まれてない会話でもあるから、乗っててよかったなあとも感じる。

 

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そして、肝心の味は想像以上にチープな、でもどこか懐かしい美味しさを持ったたこ焼きでした。二箱ペロペロリ😋ごちそうさま🎵明日の2回公演も乗り切れそう。

 

あ、読者の皆様にお知らせ。

コメント機能あるので、是非お気軽に感想やお薦めのたこ焼き屋など教えて頂けると嬉しいです(笑)

でも、誹謗中傷コメントは私も人間なので傷つきますし、他の読んで下さっている方にも気の毒なので、ご遠慮下さいね。もし書かれても華麗にスルーします。

どうぞこれからもよろしくお願いします🎵